このブログへのアクセスありがとうございました。
この記事はグラフィックデザイナーで姓名判断研究家のネコヒートが書いています。
今回は「ハウス(天格)」について書いてみました。
ハウス(天格)とは、五格あるうちの、いわゆる名前の「名字」にあたる部分を言います。
図を掲載しましょう。
ここの部分が、姓名判断においては、どのような役割があって、どのような働きをするのか?を解説しながら、この部分に凶数があった場合の取り扱いなどを含めて解説していきたいと思います。
実は、ハウス(天格)は、意外とややこしくてわかりづらいところでして、たまに「どういうことなんでしょうか?」というお便りをいただくことがあります。
姓名判断に慣れている人間にとってはいとも簡単に理解できるのですが、慣れていない人からすると、
「なぜ、ハウス(天格)の吉凶を占わないのか?」
「凶数があるが大丈夫だろうか?」
と思うらしいですね。
そりゃあ、姓名判断と言えば「画数、画数」とうるさく言うものなのに、「なぜ天格のことを占うときは、画数画数と言わないのか?」と考えても、不思議ではありません。
意外とわかりづらいのが、ハウス(天格)なのです。
この際ですから、ハウス(天格)についてのスタンダードな考え方を知っていただき、モヤモヤしている人は迷いを断ち、人生をどんどん前向きに進めて行っていただくためのヒントにしていただけましたらうれしいと思います。
それではまずハウス(天格)の概要からです、
ドーゾッ!!
ハウス(天格)とは?
概要
そもそもハウス(天格)とは、何なのでしょうか?
一般的には、五格あるうちの「名字」の部分です。
「根子比糸」さんという仮の人物の名を借りて、図を再掲しましょう。
天格、天運、トップ、ハウスなどと様々な呼称で呼ばれているこの場所は、「家系」や「血統」を示すところにあたります。
まずは、このハウス(天格)が、姓名判断で「どのくらい重視される場所」なのか?と言うことに関しまして…。
実際のところ、大部分の姓名判断の先生や研究家は、この部分の数字自体を気にすることはありません。
ネコヒート姓名判断でも同様です。
なぜか?
それは、生まれた時からすでに付けられている部分で、本人の意思や努力では変えようがないところだから。
つまり、「そこをあーだこーだ言われても、どうにもならないよ~」というところなわけです。
それはそうですよね、
その家に生まれた瞬間から自動的に付けられているもので、ご自身が望んで付けたわけでもないのですから。
それを、「因縁だ」とか「最悪だから変えなさい」、と言われても途方にくれるばかりで、ひじょうに困ってしまいますよね?
姓名判断だって、鬼ではありません。
よって、「ハウス(天格)の数字自体の吉凶は気にしない」が姓名判断界においては(一番多いであろう)スタンダードな考えになります。
ただし、どんな占いにもいろいろな考えや流派が存在しますので、一部の姓名判断家や先生が、ハウス(天格)の数字の吉凶にこだわるケースがあっても、別に不思議な話ではありません、と言うことを付け加えておきましょう。
ハウス(天格)が凶数の場合は?
このハウス(天格)が凶数だった場合は、どうなるのでしょうか?
そういうケースでは、そもそも「ハウス(天格)をどう取り扱うのか?」について説明しなくてはなりません。
先の章で、「天格の数字自体の吉凶は気にしない」と説明しましたが、実は正確に言いますと、「気にしない」のではなく、「数字を属性に変更」し、占うのです。
「数字」を「属性」に変更した上で、「三才配置」を鑑定する際に使用するわけですね。
だから、「数字自体は気にしない」わけ。
例えば、14画なら「火」ですし、20画なら「水」という風にです。
実際にお見せした方が早そうですね。
再び、「根子 比糸」さんという仮の人物で見てみましょう。
「三才配置」の図と「早見表」を掲載します。
根子比糸さんのハウス(天格)は13画。
三才配置を鑑定するケースでは、「ハウス(天格)」のみならず「ライフ(人格)」、「ベース(地格)」も必要になるため、一応書いておきますね。
根子比糸さんのハウス、ライフ、ベースは次の数字でした。
- ハウス(天格):13
- ライフ(人格):7
- ベース(地格):10
この数字を、五行表に基づいて属性に変更します。
変更する際は、それぞれの「一の位」の数字を採用しますのでご注意ください。
先に掲載した三才配置早見表を参考に、属性に変更すると以下のようになります。
- ハウス(天格):13(火)
- ライフ(人格):7(金)
- ベース(地格):10(水)
よって、根子比糸さんの三才配置は、
火-金-水
この状態にしてから、はじめて吉凶を占うわけですね。
先に掲載した、五行早見表で調べますと…。
火-金は、凶
金-水は、凶
と、こうなります。
これが「ハウス(天格)」を占いに使用する方法で、単純に数字の吉凶を観ているわけではないことがお分かりいただけたと思います。
まとめ
最後に、「ハウス(天格)」についてまとめましょう。
- 五行の属性に変換する
- 三才配置を鑑定する際に使用する
総じて、ハウスの数字自体の吉凶は気にする必要がありません。
万が一、「吉凶を気にする先生」がおれらましたら、意外な少数派であることは間違いないでしょう。
ただし、少数派だからとその占法を否定するつもりはなく、いずれ時が経った時にそちらが主流になっている可能性が無いわけではありません。
しかし、「たった今」現在においては、今回お見せした一連の方法が、姓名判断界ではオーソドックスな考え方である、ということです。
〈終わり〉