このブログへのアクセスありがとうございます。
この記事はグラフィックデザイナーで姓名判断研究家のネコヒートが書いています。
今回は姓名判断における「ゾロ目」を考えてみました。
古今東西、ゾロ目と言えば「両極端」、「激しい」、「パワフル」というような「タダ者ではない」キーワードが出てくるものが多いようですね。
例えば数秘術の世界なら、ゾロ目は「マスターナンバー」みたいに呼ばれ、強力なカリスマパワーを持ちますが反面では試練数のような側面があったり…。
「オイチョカブ」と言う花札ゲーム(トランプでも遊べますが)でも、親が3枚同じ数字を出すと「アラシ」という役になって、これは子が、九(カブ)という一番強い役を出したとしても無条件で親が総取りできてしまうという、というとんでもない役だったり(滅多に出ませんけどね)…。
さらにオイチョカブの話の続きで言うと、「アラシ」が出たら運の「ピークだ」と言うのがどうやら勝負の世界の哲学らしく、「アラシが出たら、あとは落ちるだけ」と考えるのがセオリーみたい。
というのも…。
子供の頃のお正月、わたしと父がオイチョカブで遊んでいたときのこと。
そのとき、わたしがアラシを出すと父は、
「アラシのあとは死ぬほど賭けろ」
とかなんとか言って、わたしの手持ちの駒と同じ量の駒を張ってきたものでした。
つまり「アラシのあとは運が下がる」と言う意味で、父はわたしの親を一気に潰そうとした、という訳です(大人げない父でした…)。
この変なエピソードを通じ言いたいのは、ゾロ目は一種の「運のピーク」を表しているのではないか?ということ。
そのあたりも書きながら検証したいポイントです。
さて、姓名判断の方に目を移しますと、姓名判断におけるゾロ目とはどのようなものなのでしょうか?
やはり、激しいのでしょうか?
それとも、意外とそうでもない?
今回はそんな姓名判断における「ゾロ目の数字」を解説していきたいと思います。
名前にゾロ目ナンバーを持っている人は是非ご参考ください。
それでは、さっそくいってみましょう、
まずは「姓名判断のゾロ目とは?」です、
ドーゾッ!
姓名判断のゾロ目とは?
姓名判断は1から81までの数字がひとつの世界を作っています。
その中でゾロ目と言ったら、11を筆頭に、
11、22、33、44、55、66、77と、計7個あります。
パッと見て、どうでしょうか?
ゾロ目と単純に言っても、よい数字も悪い数字も混じっているようですね。
11は吉数だし、33も吉数、しかし、22は凶数、55なんて曖昧な数字だし…。
そうなんです。
姓名判断において「ゾロ目」は、ゾロ目をひとくくりにし単純に良し悪しを語るものではなく、数字個々に意味が違います。
しかも割と数字ごとに個性があって面白い。
もうひとつ重要なのは、冒頭に「オイチョカブ」の話とからめてお話しした「激しさ」とか「運のピーク」について。
この辺りも、数字により実はけっこうバラバラです。
その辺も見どころとして、順番に見ていきましょう。
ゾロ目の数意
7つのゾロ目を順番に見ていきましょう。
まずは「11」からです。
11
11は、どの本やサイトを見てもひじょうに高評価な数字です。
これまで見てきた評価を分析すると、概ね、
吉~大吉。
大吉の方が、7:3で多いかな、という印象でした。
ネコヒート姓名判断では「我儘ステップアップ運」という呼び名で大吉数にしています。
次にこの数字でよく出るキーワードをご紹介しましょう。
キーワード
- 春の到来を表し、強い生命力を暗示
- 発展、再生、繁栄、隆盛を象徴
- 雑草の精神、踏んでも踏んでも蘇るひじょうにパワフルな数字
- 衰えた家運、財運を復活させるパワーあり
- 一見遅いようで、いちばん早く目的に到達する
- 誠実なキャラクター
- 実力者、リーダータイプ
- 芯が強く、独立心が旺盛
- 花や草木のようにゆっくり成長、晩年に大きな花を咲かせる
- 金運、家庭運、健康運良好
悪いキーワードは、ほぼ1系統の持つ悪いところという感じです。
- 自己中心的なところがある
- 強引さが出るとトラブルになることがある
さて、キーワードを読む限り、1系統の良いところを存分に受け継いでいる数字で、ゾロ目の悪い面である「激しさ」「両極端さ」がほとんど出ていないように感じますね。
しかし、たった11画しかない画数なので名付けや改名で使うには、マップ(総格)では採用しにくいでしょう。
例えば、「ネコヒート」という名前(屋号?プロジェクト名?)は実は11画なのですが、こういう屋号っぽい、プロジェクト名っぽい使い方も少ない画数を強引に使うためのテクニックですのでご参考ください。
マップ(総格)以外の部分に置く数字として相当優秀な数字だと思います。
とくに、「三才配置が悪くならないなら」という条件付きで、ライフ(人格部)に置くことをオススメしたい数字。
1系等の良いところたっぷりの春の香りが漂う数字で、新しいことを始めるときに強力にサポートしてくれるナンバーだと思います。
22
22は、いずれの本やサイトを見ても評価は高くありません。
むしろ悪い、です。
概ね、
凶~大凶と言ったところ。
大凶の方が、7:3で多いかなという印象。
ネコヒート姓名判断では「虚栄エネルギッシュ運」で大凶評価になっております。
次にこの数字でよく出るキーワードをご紹介しましょう。
キーワード
悪いキーワードからです。
2と4の悪いとこが満載です。
- 無気力、分裂、分離を象徴
- 苦難に弱く、挫折、没落の暗示あり
- 病気、事故、破産の憂き目にあう
- 見栄っ張り
- 思い通りにいかないと不平不満をため込む
- 犯罪に巻き込まれる暗示あり
- 病弱の暗示
- 気分屋
- 心が繊細すぎ、困難・失敗にあうと気持ちが挫折
よいキーワードです。
- まじめで気配り上手(まわりの空気に敏感ということらしいです)
- まわりから好かれる人柄
- 粘り強く誠実に生きると開運する
キーワードを見る限り、かなり偏りの強い数字に見えますね。
このあたりから、ゾロ目特有の「激しさ」「極端」「パワフル」が出てきているように感じます。
22画に関しまして、よく見る説明は2通りありまして、先生によって説明のニュアンスが違うのですが、ひとつは「無気力な人物と精力旺盛な2種類の人に分かれる」という話。
もう一つは、「人生の前半、精力旺盛にふるまい成功するが、たった一度の失敗でメンタルが崩壊し一気に没落する」という話。
どちらが正しいとかではなく、いずれの話も、この数字の二面性をあらわしているエピソードなのだと解釈しています。
要するに、2と4の暗示があるため、運に二面性が表れ、極端なのです。
偶数と偶数の組み合わせなので、余計「激しく極端に」というなるわけ。
この画数で成功するなら、この数字の運勢を逆手に取ることでしょう。
派手な芸能界や水商売の世界か、はたまた、閉じこもってできる職人的な世界、コツコツ時間をかけて行う研究業、職人系の仕事が向きます。
はっきり、黒白、光と闇が分かれる数字と言えます。
代表的な有名人を挙げるなら、ダウンタウン・松本人志さんでしょう。
派手な芸能界で大成功をおさめました。
松本さんのマップ(総格)が22画です。
両極端な型を持ち、ピークからピークへ一挙に流れるスピードは、やはり早くて強烈です。
しかし、33画と違うのは「良さがあまり無いところ」でしょうか。
名付けには使用しない方がよいでしょう。
61画以上は、ネコヒート 姓名判断では扱っていませんので、
これまで本で見てきた評価のみを記載していきます。
このクラスの「怪物」になると、例えこの画数でも「人生安泰」と言えるかも知れません。
その他22画の人物では、ドラゴンボールの鳥山明さんなど、成功者はとことん成功するという「極端さ」があるナンバーと言えますね。
いずれも、ポイントは、「一極集中」「一意専心」の画数なのだと、思っています。
その他の22画を持つ有名人をチェックしたい人は以下の記事をご確認ください。
33
33は、いずれの本やサイトを見ても評価にバラつきがある数字と言えます。
「良い画数」と言われながら、意外と悪く書かれていることが多い数字。
ですが、単純に「凶」と言うわけでもない…なかなか難しい数字と言えますし、実際に厄介なところがあることはありますね。
概ね評価は、
吉~大吉と言う感じが多かったように思っております。
ネコヒート姓名判断では「野心野望ビースト運」で吉数評価です。
次にこの数字でよく出るキーワードをご紹介しましょう。
キーワード
良いキーワードからです。
- 繁栄、名声、英知、権威を象徴
- 超絶強運の持ち主
- 人生をパワフルに突き進む
- 姓名学の「頂点」を象徴する数字
- 中年期から強運を武器に地位と財産を得る
- 魅力的な人柄で周囲から好かれる
- 大きな組織でも大活躍
続いて悪い方のキーワードですが、吉数のわりに多いです。
- 凡人には強運すぎて「名前負け」の可能性あり
- 運が二分される。吉と出るか凶と出るか?
- 盛運時、少しの油断で一気にドン底に
- 腹八分目の精神が大事
- 自信過剰になると一気に沈没
- 調子の乗って見境なく突き進むと、急転直下一挙に転落人生
この数字こそ、「THEゾロ目」といった感じです。
「両極端」、「激しい」、「パワフル」の典型で、ピークからピークへ一挙に動くスピード感は、早くて強烈です。
それゆえ、この数字を持つ人にもっとも要求されるのが「心のありよう」です。
「力を持った時にどう振る舞うのか」
最近の実例ですと、つい先日、知人女性への強制わいせつ疑惑が報じられたプロ野球選手・山川穂高選手。
山川さんがマップ(総格)33画でした。
本塁打王3回、推定年俸2億7千万、WBC日本代表に選出されたにも関わらず、この一件を起こしたばかりに、プロ野球選手を解雇される可能性が報じられています。
まさに天国から地獄…。
一度波に乗ると一挙に大成功するため、自分が優秀だと勘違いしたり、天狗になって人を人と思わないようになったり、人を見下したり、とかく自分が「神のように」振る舞ってしまう人を生みやすい画数であると言えます。
山川さんの場合、自らがまいた種なので仕方ありませんが、この画数の難しさが顕著に出た例でした。
SHN(姓名判断ニュース)で山川さんを取り上げた記事と、以前掲載した超有名極悪人の記事にも33画を持っている人が登場しました。ご参考まで。
この33画数という数字。
個人的には、名付けにはあまりオススメしない画数です。
しかし、どうしてもこの数字のパワーが欲しいという人は、一度自らに問いかけていただきたいと思います。
「わたしは力を正しく使えるだろうか?」
「わたしは仮に力を持っても、人にやさしくできるだろうか?」
「多くの人の役に立つために力を使えるだろうか?」
その他の33画を持つ有名人をチェックしたい人は以下の記事をご確認ください。
44
44は、どの本やサイトを見ても、ほぼほぼ凶評価です。
その内訳は、大凶が8割という感じ。
よくある解説は、
「二面性のある人生」
「ジキルとハイドのような極端な人物」
運は激しく揺れ動き、超絶天才が出現するか、世間が悲鳴をあげるような怪物が誕生するか、みたいな感じで、やはり「両極端」で「激しい」運勢模様。
ネコヒート姓名判断では「破壊非業モンスター運」で大凶評価です。
次にこの数字でよく出るキーワードをご紹介しましょう。
キーワード
良いキーワードと悪いキーワードをまとめてご紹介します。
- 悲劇、波乱、別離、困難、短命、孤独、災難、病難を象徴
- 精神障害を起こすかもしれない凶数
- 急変運あり
- 天才肌な人物が多い
- 科学者、発明家、芸術家として大成するケースも
数意から言うと、22の良いところと悪いところを、倍にしたようなイメージですね。
22をさらに激しくした感じといえばわかりやすいでしょうか。
ゆえに「両極端」、「激しさ」も倍。
「ゾロ目」の持つ、悪い方の力が存分に発揮された数字で、この数字を持っている人は要注意です。
以下の記事に44画を持つ有名人を掲載中です。
55
55は、どの本やサイトを見ても、「極端」というのが評価になっていますね。
しかし、吉凶レベルで言いますと意外や意外、
凶〜中吉
という感じ。
ちなみに、中吉や小吉のポジションを掲載しますと、
「大吉ー吉ー中吉ー小吉ー凶ー大凶」という並びになりますのでご参考ください。
しかも、中吉が多かったので、そこまで悪い数字ではないということでしょう。
ネコヒート姓名判断では「崖っぷちシーソーゲーム運」で凶評価です。
良いキーワードと悪いキーワードをまとめてご紹介しましょう。
キーワード
- 吉凶混合型
- ひじょうにパワフルだが、困難、逆境、別離を含む運勢
- ビッグチャンスがたびたび訪れる
- 極端な運の波に翻弄される
- 落差が激しい
- 表面はよく見えるが内面は良くない
やや33と似ている運勢ですね。
「両極端」、「激しい」、「パワフル」な型を持ち、ピークからピークへ一挙に流れるスピードは、やはり早くて強烈です。
しかし、33と違うのは「良さがあまり無いところ」でしょうか。
名付けには使用しない方がよいでしょう。
61画以上は、ネコヒート 姓名判断では扱っていませんので、
これまで本で見てきた評価のみを記載していきます。
66
66は、どの本やサイトを見ても、吉凶レベルが「凶数」で一定しています。
良いキーワードと悪いキーワードをまとめてご紹介しましょう。
キーワード
- 主体性がない性格
- 野望や理想ばかり大きい
- 夢みがちでフワフワしている
- ツキが少し弱い
- 孤独になりやすい
- 突然の障害に行き詰まる
- 八方塞がりで人生が詰んでしまう
6の悪い面が極端に発現した数字と言った印象ですね。
「両極端」、「激しい」という型はなんとなくあるものの、33や55と比較すると少々ゆるやか。
「パワフル」さはあまりなさそうですね。
77
77も「極端」というのが評価になっています。
55に近いイメージですね。
吉凶レベルも、
凶〜中吉
という感じ。
良いキーワードと悪いキーワードをまとめてご紹介しましょう。
キーワード
- 表面は良いが、内面は苦しい
- 一挙に転落する相がある
- 前半と後半で運が分かれる
- 変化が極端に大きい
- 足元を固め地道に生きること
77画までくると、名付けに使用している人もいないのではないでしょうか?
しかし、この数字もゾロ目特有の、「両極端」、「激しい」という感じが出ていますね。
パワフルさのない「55」という感じでしょうか。
まとめ
「ゾロ目」にも色々な個性がありましたね。
ただし、81に近づくほど、抽象的、概念的になっていくように個人的には感じました。
実際、画数が大きくなればなるほど、複雑怪奇、鑑定不能になるのが姓名判断というもの。
ゆえに、「ゾロ目」で現実的に使用できるのは、「11」のみというのが今回の結論です。
それ以外は、「ゾロ目」特有の激しさがモロに出ているので、使用した場合、波乱万丈な人生を覚悟しなくてはならないでしょう。
大概の人は穏やかな人生を望むはずです。
「11」以外は凶数という風に覚えておけばよろしいかと思います。
〈終わり〉