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この記事は姓名判断研究家のネコヒートが書いております。
今回は『リアル八つ墓村事件〜前編』に続く後編で、襲撃を免れた重軽傷者の名前を検証していきます。
ちなみに前編はこちら。

前編では、実際の事件の被害にあわれた人と、姓名判断における事件・事故運との関係を調査しましたが、果たして、生存者の名前にはどのような数字が表れているのでしょうか?
長い記事になりますので面倒な人は以下からまとめに飛んでください。

それではさっそく見ていきましょう、
今回も事件のおおまかな概要からです、
ドーゾッ!
1. 事件概要
1938年5月21日、岡山県の貝尾集落で起きた連続○人事件。
この頃の日本は日中戦争の真っ只中でした。
犯人はひとりの青年。
都井睦雄。22歳。
決行の日、深夜1時頃から睦男は動き始めました。
一軒一軒の家をまわり持参した猟銃、日本刀、匕首(短刀)で村人を○害していったのです。
わずか1時間半の惨劇だったと言います。
最終的には30人を○害し重軽傷者数19人という大惨事になりました。
しかし、そもそも睦雄はなぜ事件を起こすに至ったのでしょうか?
睦雄本人と思われる人物が語った話では、当時の流行り病「結核」にかかったことが発端であると言う話でした。
その影響で兵役検査に落とされ村の男たちに馬鹿にされ悔しい思いをしたということがまず1つ。
現代感覚では「なんか意味がわからない?」「戦争に行かなくてよかったじゃない」という人もいるのではないでしょうか?
しかし、当時の日本は日中戦争の真っ最中で「男子たるものお国のために命を捧げよ」という風潮がまだ残っていました。
つまり「お国の一大事に戦えない男は、男じゃない」という時代だったとういわけ。
そんなところ、村人はいつも家にいる睦雄を馬鹿にし、嫌がらせをし、睦男を貶める噂話を吹聴してまわったのです。
睦男にしてみたら、自分も健康なら「お国のために命を捧げることができるぞ」という心境だったのかもしれませんが、こうした村人の行為がどんどん睦雄を孤立させていきました。
もうひとつの動機が、女たち。
夜這いの風習が残る村落で関係のあった複数の女たちから「病気」がうつると敬遠されるようになり、結婚相手に考えていた女性にも逃げられたと言います。
この辺もさきほどの「睦男を貶める噂話を吹聴して…」とからんでいる可能性は大でしょう。
そういった古い因習の残る閉鎖的な村で睦雄は村八分にされ、理不尽な孤立は怒りに変わり、フツフツと恨み辛みを溜め込んでいったと想像できます。
現代に置きかえると「いじめの構図」に似ていなくもないですよね。これらの話が「事実なら」ちょっと睦雄も不憫ですね。
最終的に睦雄は、いくつかの(切ない)遺書を残し、近隣の山で自決しています。
ここまでが概要。
次章から画数を見ていきます。
まずはマップ(総格)から。
2. 生存者の画数は?
この章では、名前のそれぞれの画数にどういった数字があるのかを調査していきます。
マップ(総格)→ツール(総格以外)という順番で検証していきましょう。
ちなみにマップ(総格)というのは、名前全体の画数のことです。
以下をご参考ください。
生存者のマップ(総格)は?
まずは人生の総合運を司るマップ(総格)を見てみましょう。
ここは「マップ(地図)」と呼んでいるように、まさに「人生地図」を意味します。人生の集大成を表すところ。
画数の良い人にとっては、目的地にたどり着ける最短ルートが書いてあったり、宝物が埋まっている位置が示してあったりで悪い人にとっては目的地にたどり着くのに困難な地形が示されていたり…ということになります。
さて、リアル八つ墓村事件の生存者の人たちはどんな人生地図を手にしていたのでしょうか?
チャートを掲載です。
サンプル数が少ないですが、波乱万丈運の凶数・26画が1位になりました。
さて、次はこれらの総画数を以下のように、五行グループに振り分けてみましょう。
- 木性はひと桁が「1,2系」
- 火性はひと桁が「3,4系」
- 土性はひと桁が「5,6系」
- 金性はひと桁が「7,8系」
- 水性はひと桁が「9,0系」
事件・事故運と呼ばれる金性(7,8系)にどのくらい集まるのかにご注目。
結果です。
が、とくに状況は、「前編」と変わらずでしたね。
やはり1番多いのは土性グループ(5,6系)で、7票。
テーマの金性グループ(7,8系)は上から3番目。
マップ(総格)での出現は少ないという、被害者のケースと同じ展開になりました。
次は、生存者の総格以外の画数(ツール)を見ていきましょう。
生存者のツール(総格以外)は?
ここでは、マップ(総格)のときと同様に、総格以外の画数「ツール」も調べてみました。
その前に「ツール」という言葉をご説明しておきましょう。
ネコヒート姓名判断では、マップ(総格)を壮大な人生地図とするならば、総画以外の画数は、人生を旅するための車だったり、船だったり、方位磁石だったり…一種の旅を便利にしたり不便にしたりする道具であるという意味を込め「ツール(道具)」と呼んでいます。
生存者のツール(総格以外)の出現数を出してみましたのでご覧ください。
ぱっと見、金性グループの数字が多い印象ですね。
被害者も生存者も、総格以外になると、金性グループ(7,8系)が目立つ不思議。
なぜなのでしょうか?
こちらも、来ましたね。
金性グループ(7,8系)が25票を獲得し1位になりました。
2位の土性(5,6系)とは倍以上の大差をつけています。
事件・事故運の結果
さあ、最後に、前章で出したマップ(総格)と、今回出したツール(総格以外)の五行別出現回数を合計してみましょう。
これが、リアル八つ墓村事件における生存者の「事件・事故運」の結果です。
チャートを掲載します。
金性グループが28票でトップに躍り出ましたね。
土性グループは17票で2位。
やはり、姓名判断において、「7,8系統の数字が事件・事故運」という話は事実だったようです。
生存者の姓名判断でも、
7,8系統=事件・事故運
が結論です。
さて、次のステップでは生存者の人たちの「姓名判断ポイント」を出してみましょう。
「大きな事件に巻き込まれる人々に事件事故運があるのはわかった。じゃあ、そもそもの名前は良かったの?それとも悪かったの?」
という疑問にも切り込んでみたいと思います。
3. 生存者の姓名判断ポイント
「姓名判断ポイント」とは、ネコヒート姓名判断が独自採用している、要するにさまざまな人物の名前をポイント化し、それらを計算して出した「名前の平均点」のこと。
詳しい出し方は下記の記事を見て欲しいのですが、ポイント化の前に画数を出す必要があります。長い記事のためお時間のあるときにどうぞ。


この姓名判断ポイントは、画数と三才配置の割合を6:4にしているので、簡易的な方法ではありますが、画数の評価だけに偏り過ぎないバランスのよい結果が得られると自負しております。
さらに、ポイントは現在もトップページに掲載しており随時更新しています。
最新更新は、2003/1/29付の平均ポイントで、
+4.42ptです。
これより上なら「良い名前」、下なら「悪い名前」ということになります。
皆さんもお試しください。
さて、生存者19人の画数をポイント化した合計は-20ptでした。
けっこう悪いですね…。
これを人数で割るとこうなりました。
…-1.05pt。
生存者の人も相当悪いですね。
被害者の人たちの平均ポイントが-2.16ptでしたので、
ほんの少しではありますが、「生存者の人たちのほうがポイントが良い」ということになります。
最後に、前編にも掲載しましたが、犯人・都井睦雄の名前を観てみましょう。
4. 都井睦雄の姓名判断ポイント
さて、都井睦雄の名前ってどんな感じだと想像するでしょうか。
こんな大事件を起こす男の画数なんて悪いに決まってる、でしょうか?
いやいや、悪は栄えるっていうし意外と良い画数なんじゃないの、でしょうか?
前編をご覧になった人はご存知でしょうがこうなりました。
なんと、+55pt。
良い画数ですね。
悪い方の人物の方がはるかに名前が良いという衝撃の事実。
以前書いた別記事の「極悪人の姓名判断」のなかでも同様の結果が出ていたからです。
この中でも大概の極悪人の名前がひじょうに良かったのです。

これは、不思議なことのか?意外と当たり前なのか?よくわかりませんが、超がつく極悪人ともなると、なぜかみんな画数がいいんですよね。
ちなみに生存者19人中、+55ptと同等かそれ以上のポイントを獲得したのは、たったの3名でした(被害者のときと同じ)。
この話は、すべてのケースで100%当てはまるわけではないともちろん思っており、あくまで「傾向がある」というニュアンスですからご了承ください。
最後に後編のまとめです。
5. 後編まとめ
① 生存者の名前に事件・事故運はあるのか?
事件・事故運とは姓名判断でいう下一桁が7,8系統の「金性」の数字のこと。
7,17,27,37,47,57や8,18,28,38,48,58などが該当します。
これらの数字が、名前の画数にどのくらいあるかを調べました。
今回の結果では、金性の数字(7,8系)が28票を獲得し、第1位でした。
表を再掲いたしましょう。
これにより、
7,8系統=事件・事故運
という結論になりました。
② 被害者の名前は良いのか?悪いのか?
次に、そもそも被害者の名前は、良い名前だったのか否か?を調べました。
これにはネコヒート姓名判断で使用している姓名判断ポイント計算法ではかりました。
その結果は次のとおり。
- 生存者19人平均点:-1.05pt。
- 被害者30人平均点:-2.16pt。
- 加害者の名前は+55pt。
ちなみに生存者19人の名前で、+55ptと同等かそれ以上のポイント叩き出した名前を持つ人は,被害者のときと同様に、たったの3人でした。
結論
今回の調査で、以下の結論になりました。
- 被害者は、事件・事故運を持っているものが多かった
- 生存者の方が、被害者より姓名判断ポイントが良かった
- 加害者の方が被害者より姓名判断ポイントが良かった
そして、
事件・事故運は、確かにある
…これを、今回の結論としたいと思います。
6. おわりに
姓名判断では7系統や8系統の数字が名前に出ると、
「事件・事故運」あり
などと言いますが、「実際、どのくらい事故にあった人がいるんだ?」とずーっと思っていたものです。
他の先生のサイトを見ても、本を調べても、誰も検証している人がいない…。
姓名判断を仕事にしている先生方、姓名判断を愛する者が世の中にこんなに大勢いるのに、そんなことでいいのか?
そういう思いから始めた企画でしたが、結果としては、事件・事故運の7,8系統がひじょうに多く出現し、「さすが姓名判断、長い年月を生き抜いてきた占いだな」と感心しました。
しかし、今後の課題は、マップ(総格)で土性(5,6系統)の数字がやたら多く出ていたこと。
あれは、なぜなんでしょうね?
ひょっとすると、犯人のいずれかの画数と連動し発生している可能性がなくはないですがこれからの研究課題としたいと考えています。
最後に、被害に遭われた方全員にあらためてご冥福をお祈りするとともに、姓名判断研究のためにお名前をお借りしたことに深く深く感謝し締めくくりたいと思います。
それでは、前編後編あわせての長い記事にお付き合いくださいましてありがとうございました。
〈終わり〉