このブログへのアクセスありがとうございます。
この記事は姓名判断研究家のネコヒートが書いております。
今回は久々の禁断企画。
あの『リアル八つ墓村』と呼ばれる事件を取り上げて見ました。
みなさんは1938年に岡山県の小さな村で起きた惨劇をご存知でしょうか?
一般的には「津山30人○害事件」とか、ただの「津山事件」と呼ばれていますが、この事件の凄まじさは、1人の青年(22歳)が、猟銃、日本刀、匕首(短刀)をひっさげてたったの1時間半程度で行った犯行だったというところ(実話ですよ)。
その結果、お亡くなりになった人は30人、重軽傷者19人、という数字(犯人を含めると50人)の犠牲者を生み出すことになりました。
それにしても、すごい執念…ですよね。
かの名探偵・金田一耕助の生みの親・横溝正史先生はこの事件にインスパイアされ、小説「八つ墓村」の著想を得たと言いますから、この事件が放つ特異で頽廃的な雰囲気(しかもちょっとエロティック…)には妖しい魅力が宿っている、ということなのかもしれません。
今回はそんな事件に登場した「被害者と加害者」を姓名判断で観てみたいと思います。
その数、なんと50人。
注目ポイントは、姓名判断で「事件・事故運」と呼ばれる数字が、どのくらいの割合で登場するのか、です。
事件・事故運とは、ひと桁が7、8系統(7,17,27,37,47,8,18,28,38,48)の数字のこと。
五行で言うところの「金性」の数字です。
今回の[前編]の記事では以下のことを検証しています。
- 被害者30人のマップ(総格)を調査
- 金性(7,8系)の割合を調査
- 被害者30人の姓名判断ポイント(平均値)を調査
本心のところではわざわざやらなくてもいい企画のような気もしております。
しかし、大の姓名判断好きとして、研究者を名乗る者として、追求しなくては治らない性分ですので仕方ありません。
お亡くなりになられた人たちのご冥福をお祈りしつつ、お名前を使わせていただきながら真面目に進行していく所存です、どうかよろしくお願いいたします。
さて、姓名判断は当たっているのでしょうか?
それとも、姓名判断なんて、デタラメな単なる「数字遊び」に過ぎないのでしょうか?
姓名判断という一種の「哲学」が示す、この事件の本質とはどのようなものなのか?
長い記事になりますので面倒な人は以下からまとめに飛んでください。
それではさっそく見ていきましょう、
まずは事件のおおまかな概要からです、
ドーゾッ!
1. 事件概要
1938年5月21日、岡山県の貝尾集落で起きた連続○人事件。
この頃の日本は日中戦争の真っ只中でした。
犯人はひとりの青年。
都井睦雄。22歳。
決行の日、深夜1時頃から睦男は動き始めました。
一軒一軒の家をまわり持参した猟銃、日本刀、匕首(短刀)で村人を○害していったのです。
わずか1時間半の惨劇だったと言います。
最終的には30人を○害し重軽傷者数19人という大惨事になりました。
しかし、そもそも睦雄はなぜ事件を起こすに至ったのでしょうか?
睦雄本人と思われる人物が語った話では、当時の流行り病「結核」にかかったことが発端であると言う話でした。
その影響で兵役検査に落とされ村の男たちに馬鹿にされ悔しい思いをしたということがまず1つ。
現代感覚では「なんか意味がわからない?」「戦争に行かなくてよかったじゃない」という人もいるのではないでしょうか?
しかし、当時の日本は日中戦争の真っ最中で「男子たるものお国のために命を捧げよ」という風潮がまだ残っていました。
つまり「お国の一大事に戦えない男は、男じゃない」という時代だったとういわけ。
そんなところ、村人はいつも家にいる睦雄を馬鹿にし、嫌がらせをし、睦男を貶める噂話を吹聴してまわったのです。
睦男にしてみたら、自分も健康なら「お国のために命を捧げることができるぞ」という心境だったのかもしれませんが、こうした村人の行為がどんどん睦雄を孤立させていきました。
もうひとつの動機が、女たち。
夜這いの風習が残る村落で関係のあった複数の女たちから「病気」がうつると敬遠されるようになり、結婚相手に考えていた女性にも逃げられたと言います。
この辺もさきほどの「睦男を貶める噂話を吹聴して…」とからんでいる可能性は大でしょう。
そういった古い因習の残る閉鎖的な村で睦雄は村八分にされ、理不尽な孤立は怒りに変わり、フツフツと恨み辛みを溜め込んでいったと想像できます。
現代に置きかえると「いじめの構図」に似ていなくもないですよね。これまでの話が「事実なら」ちょっと睦雄も不憫ですね。
最終的に睦雄は、いくつかの(切ない)遺書を残し、近隣の山で自決しています。
ここまでが概要。
次章から画数を見ていきます。
まずはマップ(総格)から。
2. 被害者の画数は?
この章では、名前のそれぞれの画数にどういった数字があるのかを調査していきます。
マップ(総格)→ツール(総格以外)という順番で検証していきましょう。
ちなみにマップ(総格)というのは、名前全体の画数のことです。
以下をご参考ください。
被害者のマップ(総格)は?
まずは人生の総合運を司るマップ(総格)を見てみましょう。
ここは「マップ(地図)」と呼んでいるように、まさに「人生地図」を意味します。人生の集大成を表すところ。
画数の良い人にとっては、目的地にたどり着ける最短ルートが書いてあったり、宝物が埋まっている位置が示してあったりで悪い人にとっては目的地にたどり着くのに困難な地形が示されていたり…ということになります。
さて、リアル八つ墓村事件の被害者の人たちはどんな人生地図を手にしていたのでしょうか?
結果はちょっと意外なものになりましたよ。
チャートを掲載しましょう。
なんと、5票を得て、大吉数15画が第1位になるという衝撃の内容でした。
しかも、15画は一般的に81ある全画数中で最強の幸運を誇る数字と言われていまして、ネコヒート姓名判断でも「最強ラッキー運」と呼び大吉数にしている数字。
7、8系統ではありませんでしたね…。
1位の15画以下は、17画、20画、34画が3票の同数で2位にチャートインしています。
さて、次はこれらの総画数を以下のように、五行グループに振り分けてみましょう。
- 木性はひと桁が「1,2系」
- 火性はひと桁が「3,4系」
- 土性はひと桁が「5,6系」
- 金性はひと桁が「7,8系」
- 水性はひと桁が「9,0系」
事件・事故運と呼ばれる金性(7,8系)にどのくらい集まるのかにご注目。
結果です。
が、とくに状況は変わらずでしたね。
1番多いのは土性グループ(5,6系)で10票。
2番目に多いのはテーマである金性グループ(7,8系)の8票。
3番目に、水性グループ(9,0系)の6票が入りました。
総格に関してまとめますと、
「金性グループ(7,8系)は一番多くはないけど、少なくもなかった」
というモヤモヤした結果になりました。
次は、被害者の総格以外の画数(ツール)を見ていきましょう。
被害者のツール(総格以外)は?
ここでは、マップ(総格)のときと同様に、総格以外の画数「ツール」も調べてみました。
その前に「ツール」という言葉をご説明しておきましょう。
ネコヒート姓名判断では、マップ(総格)を壮大な人生地図とするならば、総画以外の画数は、人生を旅するための車だったり、船だったり、方位磁石だったり…一種の旅を便利にしたり不便にしたりする道具であるという意味を込め「ツール(道具)」と呼んでいます。
被害者のツール(総格以外)の出現数を出してみましたのでご覧ください。
むむむ!
ぱっと見、金性グループの数字が多い印象ですね。
さらに、登場した画数を五行グループに振り分けてみました。
とうとう、来ましたね。
金性グループ(7,8系)が26票を獲得し1位。
2位の土性(5,6系)グループには6票の差を付けています。
事件・事故運の結果
さあ、最後に、前章で出したマップ(総格)と、今回出したツール(総格以外)の五行別出現回数を合計してみましょう。
これが、リアル八つ墓村事件における「事件・事故運」の結果です。
チャートを掲載します。
金性グループが34票でトップに躍り出ましたね。
土性グループは30票の僅差で2位。
3位は水性グループで22票でした。
やはり、姓名判断において、「7,8系統の数字が事件・事故運」という話は事実だったようです。
7,8系統=事件・事故運
を結論とさせていただきましょう!
さて、次のステップでは被害者の人たちの「姓名判断ポイント」を出してみましょう。
「大きな事件に巻き込まれる人々に事件事故運があるのはわかった。じゃあ、そもそもの名前は良かったの?それとも悪かったの?」
という疑問にも切り込んでみたいと思います。
3. 被害者の姓名判断ポイント
「姓名判断ポイント」とは、ネコヒート姓名判断が独自採用している、要するにさまざまな人物の名前をポイント化し、それらを計算して出した「名前の平均点」のこと。
詳しい出し方は下記の記事を見て欲しいのですが、ポイント化の前に画数を出す必要があります。長い記事のためお時間のあるときにどうぞ。
この姓名判断ポイントは、画数と三才配置の割合を6:4にしているので、簡易的な方法ではありますが、画数の評価だけに偏り過ぎないバランスのよい結果が得られると自負しております。
さらに、ポイントは現在もトップページに掲載しており随時更新しています。
最新更新は、2003/1/29付の平均ポイントで、
+4.42ptです。
これより上なら「良い名前」、下なら「悪い名前」ということになります。
皆さんもお試しください。
さて、被害者30人の画数をポイント化した合計は-65ptでした。
けっこう悪いですね…。
これを人数で割るとこうなりました。
…-2.16pt。
…言いにくいですが…相当悪いですね。
一見15画の人が多かったので良さそうにも見えましたが、この結果を踏まえて考えると、実際にはツリー(三才配置)の悪い人が多そう。
三才配置が悪いと、画数の力が正しく出ず、
- 良い画数の悪い面が出る
- 悪い画数の悪い面が強調される
という事態になることが多々あり、実は姓名判断において三才配置は侮れません。
数字ばかりに気を取られ良い名前を追求すると痛い目に会うことが多いと思います。
しかし、こうなりますと、犯人の都井睦雄の名前にも興味が出ませんか?
世の中は因果関係や陰陽バランスの混沌のなかに存在していると考えますと、ひっぱり合い関係である「被害者と加害者」の画数はワンセットとして考えるべきではないでしょうか?
最後に、加害者である都井睦雄の名前を観てみましょう。
4. 都井睦雄の姓名判断ポイント
さて、都井睦雄の名前ってどんな感じだと想像するでしょうか。
こんな大事件を起こす男の画数なんて悪いに決まってる、でしょうか?
いやいや、悪は栄えるっていうし意外と良い画数なんじゃないの、でしょうか?
被害者の名前の平均は -2.16pt。
答えは2つに1つ、こうなりました。
ご覧ください。
なんと、+55ptでした。
良い画数ですね。
悪い方の人物の方がはるかに名前が良いという衝撃の事実。
しかし、実は、うすうす気づいておりました。
以前書いた別記事の「極悪人の姓名判断」のなかでも同様の結果が出ていたからです。
この中でも大概の極悪人の名前がひじょうに良かったのです。
これは、不思議なことのか?意外と当たり前なのか?よくわかりませんが、超がつく極悪人ともなると、なぜかみんな画数がいいんですよね。
ちなみに被害者30人中、+55ptと同等かそれ以上のポイントを獲得したのは、たったの3名でした。
…この理不尽な結果から学べることは、
「画数が良くて、ヤバいやつには近づくな」
ということでしょう。
先日、福岡県で起きたストーカー事件もこのパターンでした。
加害者の画数が+20ptで、被害者の画数が-40pt。
ヤバイやつが身近にいたら画数を数えポイントを計算し、自分よりよかったら、即自衛行為。
具体的には「距離を置く、逃げる、引っ越すなど」
他人(警察含む)の力などアテにせず、さっさと行動。
姓名判断の知恵を有効に使い人生に生かして欲しいと思います。
最後にまとめです。
5. 前編のまとめ
① 被害者の名前に事件・事故運はあるのか?
事件・事故運とは姓名判断でいう下一桁が7,8系統の「金性」の数字のこと。
7,17,27,37,47,57や8,18,28,38,48,58などが該当します。
これらの数字が、名前の画数にどのくらいあるかを調べました。
今回の結果では、金性の数字(7,8系)が34票を獲得し、第1位でした。
表を再掲いたしましょう。
これにより、
7,8系統=事件・事故運
という結論になりました。
② 被害者の名前は良いのか?悪いのか?
次に、そもそも被害者の名前は、良い名前だったのか否か?を調べました。
これにはネコヒート姓名判断で使用している姓名判断ポイント計算法ではかりました。
その結果は次のとおり。
- 被害者30人平均点:-2.16pt。
- 加害者の名前は+55pt。
ちなみに被害者30人の名前で、+55ptと同等かそれ以上のポイント叩き出した名前を持つ人はたったの3人でした。
ということで、今回の[前編]はここまでです。
次回[後編]では襲撃されたにも関わらず、生き延びることができた19人の名前を検証します。
〈終わり〉