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【実話】“王子様”と名付けられた男の悲劇…そして、その後…【改名方法】

赤池王子様の記事 アイキャッチ画像 名前の世界

このブログへのアクセスありがとうございました。

この記事はグラフィックデザイナーで姓名判断研究家のネコヒートが書いています。

今回は「名前の世界」の時間です。

ところで、皆さんはかつて「王子様」と呼ばれた男がいたことをご存じでしょうか?

アダ名ではありませんよ。本名として、です。

この人物は実在し、彼は高校を卒業するまで「赤池王子様」という名前で通しました。

それにしても、「王子」ならまだしも、「王子様」は困りますよねぇ。

だって、日常生活のなかで「王子様さん」や「王子様様」などと呼ばれるシチュエーションが無いとは言えず、呼ぶ方も呼ばれる方も違和感と気まずさでいっぱいになりそうではありませんか?

そして、この「恥ずかしすぎる名前」を付けたのは、彼の実の母親…。

なぜ、こんな名前を付けたのでしょうか?

そして、その後、王子様はどのように反応し、行動したのでしょうか?

ずっと「王子様」で過ごしたのでしょうか?

自分がそんな変な名前を付けられたらどんな気分になるかを想像しながら読んでくださいね。

まずは、基本情報からです、
ドーゾッ!

基本情報

  • 本名:赤池王子様(あかいけ おうじさま)。「様」までが正式な名前で、姓と名を合わせたフルネームは「赤池王子様」となります。敬称をつけた場合、「赤池王子様 さん」や「赤池王子様 様」になるというわけ…。
  • 生年:2001年(改名時18歳、2019年3月時点で高校3年生)。
  • 居住地:山梨県在住。
  • 職業・学歴現在は20代半ばで、具体的な職業は公表されていませんが、普通の社会人生活を送っている模様。

名付け親

名付け親は母親です。

理由はシンプルで、「私にとって王子様だから…」という愛情表現から。

母親は息子を「自分の王子様」として可愛がり、ファンタジーっぽい響きを好んでこの名前を選んだそうです。

当時は1990年代後半〜2000年代初頭で、キラキラネームブームの初期段階。親の願いを込めた名前ではありますが、社会的な影響まではまったく考慮していなかったそうです。

それにしても、いろいろスゴいお母さんですね…。

名前で被った悲劇

王子様さんは、この名前のせいで、学校生活や社会で大きなハンデを背負ったそうです。

  • 学校でのいじめ・からかい:小学校から「赤池王子様じゃね?」とクラスメートにからかわれ、自己紹介で「赤池王子様です。よろしくお願いします」と言うたびに笑いが起こる。精神的に追い詰められたそうです(そりゃそうだ…)。
  • 郵便物の宛名:年賀状や手紙が「赤池王子様 様」と届くため、差出人からさらに「様」が付いて二重敬称に。コンビニの宅配ボックスで名前を書くのも恥ずかしく、日常的に生きづらさを感じていました。
  • 就職・社会的な偏見:「キラキラネーム=頭が悪い」というステレオタイプで、面接や人間関係で不利に。高校卒業時に「この名前じゃ就職できない」と実感し、改名を決意。

さまざまな不利益を被ったし、「王子様」という名前では未来も危ない…そう悟った赤池王子様さんは、いよいよ改名を決意しました。2019年、18歳の年のことです。

それでは続いて、改名方法について見てみましょう。

日本では、一定の手続きを踏めば、それほど難解ではないようです。

改名方法

日本では「家庭裁判所」の許可が必要です。

簡単とは言えませんが、条件を満たせば比較的スムーズです。手続きのポイントは以下。

  • 費用:約3,000円(収入印紙・郵便切手)。
  • 条件(主に7つ):①長音符の誤用、②差別的・冒涜ぼうとく的、③日常的に呼びにくい、④他人の名誉を害する、⑤文字の読み方が不明瞭、⑥職業・社会的地位にふさわしくない、⑦その他正当な理由(赤池さんの場合③に該当)。
  • 期間:申請から許可まで1〜3ヶ月程度。却下率は低い(約90%許可)ですが、理由が薄弱だとNG。
  • 注意:15歳未満は親の同意が必須条件。

全体として、親の命名権より子どもの権利が優先される流れにあり、赤池さんのケースのように、キラキラネームの「生きづらさ」が認められやすい傾向ではあるようです。

今回のケースでは、息子がそこまで改名したいなら…と言うことで、お母さんも協力的だったそうですよ。

最終的に「王子様」が選んだ名前は、「肇(はじめ)」というごく普通の名前でした。

「新しい一歩をはじめる」と言う意味もおそらくあるのでしょうね。生まれ変わって頑張るぞ!というイキイキとした若者の希望を感じます。

とてもいい名前ですね。

まとめ

それにしても、「王子様」から「肇(はじめ)」という名前に、無事に改名できて良かったですね。

結局、親が異常なハイテンションで、「想いばかりが先走った名前」をつけると、こういう悲劇が起きやすいのです。

以前の書いた記事で、「鼎(かなえ)」という女の子の名前っぽい響きのある名前を、男の子につけたばかりにお父さんが刺殺された事件も、この「想いばかりが先走った名前」だったように思うのです。

「鼎(かなえ)」という漢字が持つ意味自体はひじょうに良いのですが、お父さんの思考はそこでストップしてしまったのでしょう。読み方が「女の子の名前っぽい」ことが最終的に子が親を殺すと言う悲劇を生んだわけなのです。

命名は、難しい。

確かに、そう。

しかし、相手の立場や、気持ちになって、あらゆる角度から考え抜いて、不利益を被らない名前を付けてあげることが、名付けにおける一番大切な「心得」なのではないでしょうか?

名付けの際には、今一度立ち止まって冷静になっていただきたいと思いますね。ツラい思いをするお子さんが増えないためにも…。同じような悲劇を繰り返さないためにも…。

と言うところで、今回の「名前の世界」は以上で終了です。

〈終〉