このブログヘのアクセスありがとうございました。
この記事はグラフィックデザイナーで姓名判断研究家のネコヒートが書いています。
今回は、姓名判断ニュースにするにはまだ満たない情報を、一旦「備忘録」の形で残すことにしました。
題して、「未満録」です。
今回の「未満録#027」は、SNSで話題になったメジャーリーガー・大谷翔平選手の娘さんの名前です。
SNSではさまざまな名前が出ていましたね。
とは言ってもこれらの話、結局、表向きは「デマ」だったということになっています。「いいね」や再生数稼ぎしたい誰かが適当にでっち上げたらしいのですが、でも、本当の本当はどちらか不明、なんですよね。
しかし、本当にせよデマにせよ、名前を研究する者としては黙っていられません。あえてその話「乗って」みて、ついでに一緒に考えてみようと思ったわけです。
今回取り上げる名前候補は、とくにSNSで挙がっていた数が多かった以下の2つの名前を取り上げてみました。
- 陽咲(ひな)
- 一陽咲(いちひな)
また、最後に、ネコヒート姓名判断オススメの名前予想も発表しておこうかと思います。
それでは、まずは「陽咲(ひな)」からみていきましょう。
陽咲(ひな)
「陽咲(ひな)」は、やや夜露死苦ネーム臭がしますが、ネット上で最も多く見られた名前候補のひとつです。
YouTubeのデマ動画で「大谷翔平、娘の名前“陽咲”を電撃公表」みたいなタイトルで拡散されたのが、騒ぎの始まりだったらしい。
「陽」は太陽や明るさを連想させ、大谷選手の明るいイメージや野球選手としての輝きに合うと推測されたみたい。「咲」は花が咲くような華やかさや成長をイメージしたから、とか。
「春に生まれたから春らしい名前では?」という連想から「ひな」が広まったとも言われますが、すべては噂が噂を呼んだ結果とも言えます。
ただ、大谷翔平の奥さん、真美子さんが友人に、「子供の名前をつけるなら、ひらがな2文字の名前が可愛い」と話していたという報道があることから、なおのこと信ぴょう性が高い名前として広がったようです。
名前の「音」だけなら、「ひな」は可愛らしい女の子の名前とも言えそうですけどね。
姓名判断チャートを掲載しましょう。

名前はなんと「-20点」です。
おまけに「破滅!泥沼ネーム」で、名前としてはよくありません。
せめて女性の名前ならば、結婚後も変化しないベース(地格)の画数は、吉数・大吉数を配置したい。
「咲」を「な」と読ませるのもかなり無理があります。
この名前は、ちょっと無いのではないかな?
続いては、「陽咲」に「一」をくっつけた名前もバズったようですのでみていきましょう。
一陽咲(いちひな)
「一陽咲(いちひな)」も夜露死苦ネーム臭がしますが、ネット上で最も多く見られた名前候補の一つです。
こちらもYouTube動画のタイトルで「娘・一陽咲ちゃん誕生」と出てきたらしく、「一」が大谷選手を「唯一無二」の存在感を象徴するものとしてバズったと言いますが、かなり無理がある。
日本人の感覚として、「いちひな」という読みは、女の子の名前として言いづらいですよね。
いや、そもそも「名前」の型になっていない…という感覚があって、「一」だけ「いち」と読ませる、生々しい音使いにも違和感があり相当不自然で気持ち悪い。
それならまだ、「一」を「い」、さらに転じて「ひ」と読ませ、全体を強引に「ひいな」と読ませるなら、わからないではないですが、夜露死苦ネーム臭は変わらず…。
一体、なぜ、こんな名前が候補に上がったのか?不思議で仕方ありません。
姓名判断チャートを掲載しましょう。

名前はなんと「15点」です。
先ほどの「陽咲」より点数は良い。
仮に人物像を想像すると、かなり、キンキンとした気の強そうな人。人に見られるような仕事、世の中にオープンな存在として出るような仕事につけば大成しそうな名前に見えます。
ただ、「陽咲」と同様、ベースが大凶数なのは大きなマイナスポイント。せめて女性の名前ならば、結婚しても変化しないベース(地格)くらいは吉数・大吉数を配置してあげたいものです。
ジョブが、29画の「頭領運(後家運)」というところも気に掛かります。こういう頭領運は、改名ならまだしも、命名から積極的に用いることはしませんよね。
総じて、人の名前としての「型」がなく気持ち悪いし、姓名判断術を使うなら、こういう名前にはならないはず。そして、音で呼ぶにも4文字では、大谷夫妻が好んでつけるイメージがまるでありません。
この名前に関しては、絶対になさそう。ただの妄想でしょう。
最後は、ネコヒート姓名判断が考えた名前です。
ネコヒートが考えた名前
ネコヒート姓名判断が大谷翔平選手の娘さんの名前を考えるにあたって、次の4つをポイントとました。
- 音で2文字の名前(真美子さんの希望)
- 外国人でも読みやすい名前(米国に住んでいるため)
- 奇抜すぎない名前(有名人の娘であることの警戒)
- 大谷翔平選手が家族思いの性格であること
音で2文字の名前というのは妻・真美子さんの希望で、外国人でも読みやすい名前は、現在アメリカに住んでいる都合上だし、また、将来学校に通うときも友人たちが呼びやすい方がいいでしょう。
奇抜すぎないのも、危険な目に遭わないよう、有名人の娘さんにつける配慮からです。
大谷翔平選手が家族思いの性格であることは有名です。とくにお母さんに似た雰囲気の女性を選んだことに重きを置き、名前を考えてみました。
この4つのポイントに合致したのは、次の名前です。
“真代(まや/Maya)”
ネコヒート姓名判断が導き出した名前は、「大谷真代」です。この名前はまだSNSにも挙がっていませんよね、たぶん。
意外と普通でしょう?
でも、色々な考え方が詰まっているのです。
姓名判断チャートを掲載しましょう。

名前はなんと「75点」です。
これまでの2つの名前より断然良い。
とくに数理では、結婚後も変化しないベース(地格)に、15画「最強ラッキー運」(大吉)を配置。三才配置もしっかりとした安定感があって、ひじょうに良い名前になりました。
両親(翔平、真美子)が名前に持つナンバーを配置していることも、隠れた重要ポイントです。17画は、父母ともに持っているナンバーで、配置の関係上、とくにお母さんと仲良くやっていきそうですね。
最初にあげた4つのポイントにも合っているんですよ。
音は2文字になっており、妻・真美子さんの希望とも合致。
さらに、「Maya」という発音は、英語圏では「Maya Angelou(詩人)」や「Maya Rudolph(女優)」みたいな有名人もいるし、「Maya」はアメリカやイギリス、カナダなどではかなりポピュラーな女の子の名前。
2023年の米国赤ちゃん名前ランキング(Social Security Administration)でも、女の子の名前で43位にランクインしてるくらいメジャーな名前が、「Maya」なのです。
メジャーであるがゆえに目立たない。このポイントは、有名人の娘さんという意味では大切なところでしょう。
そして、「真代」は、妻・真美子さんと、母・加代子さんから一文字ずつもらった名前になっているところがミソです。
家族思いの大谷選手なら、とくに女の子が生まれたのなおさら、こういう「家族の絆」を想起させるようなアイデアを考えるのではないかなぁと想像し、取り入れてみた次第です。
いかがだったでしょうか?
以上、ネコヒート姓名判断による「大谷翔平選手の娘さんの名前予想」は、「真代ちゃん」でした。
まとめ・補足
最後にいくつか補足しておきましょう。
①なぜ「まや」と読ませたのか?
なぜ「まや」という読みにしたのか?に関して。
通常の感覚だと、「真代」は「まよ/Mayo」と読ませる方が一般的です。
しかし、大谷ファミリーが外国に住む可能性を考慮すると、「まや/Maya」の方が都合が良いのです。
いろいろ調べて行った時に「まよ/Mayo」という音にすると、外国語圏ではどうも調味料の「マヨネーズ(mayonnaise)」のイメージに繋がることがあるらしい。
人種差別が100%ないとは言い切れず、からかわれるリスクもあって、将来のイジメにつながる可能性は1ミリでも排除したいとの思いから。
そして、「あ音」の方が音の抜けがスッキリしていて気持ちがいいですよね。
そう考え、「真代」を「まや/Maya」と読ませることにしたわけです。
今日びの命名事情を考えても、夜露死苦ネーム全盛期。「陽咲」のケースで、「咲」を「な」と読ませるのはいくらなんでも無理がありますが、「真代」を「まや/Maya」と読ませるくらいは許容範囲だろう、と判断しました。
②ベース(地格)にこだわった理由
女性の命名は、まずベース(地格)を最重視するべきです。つまり、名前の画数ですね。他の格は、結婚すると変わってしまいます。
ところが、ベース(地格)は、結婚後も変わることなく、ここに吉数・大吉数を配置することは、親から子へ送る最初の贈り物になると考えるのがその理由です。
命名の際の参考になさってください。
③SNSにおけるその他の名前候補
SNSでは、「陽咲」、「一陽咲」以外にも候補が挙がっていました。
親の名前から一文字ずつとった「翔子」や「真子」。
4月に生まれたことから「春」、家族の絆や結びつきを表す「結」など、いろいろ話題になりましたが、広く拡散するほどではなかったようです。
しかし、「真子」、「春」、「結」は、真美子さんの希望を汲んだ名前になっているところはしっかりポイントを押さえているなと思いました。
④参考記事
大昔、日本で、命名に関して、英語圏の音を意識した有名人がいました。
作家・森鴎外です。
彼は、自分の子供たちに、名前の音が「英語風」になるような名付けをしておりました。
その話を記事にまとめたことがありますので、命名・改名にご興味のある人はご参考にどうぞ。
というところで、今回の未満録#027は以上で終了です。
〈終〉